ふと目に入ったテレビ番組で、バリアフリーに比べてユニバーサルデザインという

ことばは、同じ障がい者や高齢者対象のものなのに定着していないという

話題が取り上げられていて、筆者も身体の不自由さを抱える当事者と

して考えさせられるものがありました。

この番組を見ていて、何気なく百円ショップで買い求めた鍋つかみが、

右手が思い通りにならず、右利きだけれど実際は自由の利く左手を

使うことの多い筆者には使い物にならず、熱い食器などを触るときは

鍋つかみを使わずにやむなくタオルや布切れで代用していることが

思い浮かびました。

この鍋つかみもそうですが、番組で左利きの方や筆者のように

手の障がいのある人間には使いづらいものの代表として取り上げられていた

ハサミも確かに量販店で見かけるのは殆どが右利き用のもので、

番組で紹介されていた左利き用のハサミは殆ど見かけず、

店でたまたま目に入ったとしても高価だと敬遠されるのではないかと

思いました。

でも、このハサミや包丁のような刃物や日常生活には欠かせない

財布や携帯電話を使うのは右利きの健常者ばかりではなく、

手の自由が利かない障がい者や高齢者、そして健常者だけれど

マイノリティーな存在と言える左利きの方も含まれるのは事実であって、

たとえ需要が少なくてもユニバーサルデザインを意識した製品作りが

メーカーには求められると思うし、こうした製品作りを利益を追求せざるを

得ない民間企業に任せることが難しいならば、国や地方自治体も

バリアフリー対策と同じくらいに補助や公的な助成をすべきと

思います。

少しでもニーズがある以上そうした対策が無駄になることはないと

思うし、先に刃物の例を挙げたように障がい者や高齢者が怖い思いをして

恐る恐る使わねばならない日用品の存在は好ましいことではないので、

ユニバーサルデザインということばと関連製品が、来るべき

東京パラリンピックに向けてもっと普及すればと思います。